【2021年9月分】景況調査
【2021年9月分】前年同月比の景気動向
売上高 | 収益状況 | 資金繰り | 業界景況 | ||
製造業 | 食料品 | ||||
繊維工業 | |||||
木材・木製品 | |||||
印刷 | |||||
化学・ゴム | |||||
窯業・土石製品 | |||||
鉄鋼・金属 | |||||
その他 | |||||
非製造業 | 卸売業 | ||||
小売業 | |||||
商店街 | |||||
サービス業 | |||||
建設業 | |||||
運輸業 | |||||
DI値 | − 10.0 | − 30.0 | − 17.5 | − 27.5 |
(情報連絡員40名のうち回答数40名 回答率100%)
製造業
食料品
新型コロナウイルスの感染状況も落ち着きようやく行動規制が解除され、観光客が増える事が期待される。(パン・菓子製造)
梅製品の販売は停滞している。(その他の食料品製造業)
繊維工業
百貨店関係が引き続き芳しくない。また、綿糸の値段が1.5倍くらいで高止まりしており、見込みで買うことができず、様子見の状態が続いている。中国次第のところがあり先行きは不透明。(その他の繊維製品製造)
少しずつ回復傾向にあるが、コロナ禍前の水準には戻っていない。(その他の繊維製品製造)
9月の売上は前年同月と比較してほぼ同額でしたが、原料費や人件費等の製造経費がアップしているため、一部商品で値上げを実施していますが、全体としての収益状況に改善は見られません。(毛皮製衣服・身回品製造)
木材・木製品
ウッドショック及びコロナ禍で、仕事量も激減し、本業界は慢性化した低迷状態が継続している。さらに、木材及び接着剤などの原材料価格は月毎に上昇し、当業界を取り巻く情勢は悪化を極めている。(建具製造)
令和3年8月の新設住宅戸数は全国で74,303戸と6カ月連続の増加、持家、貸家、分譲住宅が増加したため、全体で前年同月比7.5%の増となった。県内の新設住宅戸数は368戸で前年同月比11.5%の増加で、貸家の61%の増加が目立っている。(製材業)
昨年と比べると売上増となっています。ただ、一昨年にあった様な大規模な店舗工事や内装工事が減っているため、落札価格が低下し、受注できなくなっています。販路を変更し、個別・小規模物件を受注、又はネット販売を模索したりと工夫が見られます。(家具製造業)
化学・ゴム
今月は、対前月比では医薬中間物以外は全般に低調で、出荷量21.9%、出荷額12.1%のそれぞれ減であった。対前年同月比では、農薬中間物が減も、染料、有機中間物、高分子の伸びで、出荷量24.3%、出荷額25.5%のそれぞれ伸びであった。対前年度対比では持ち直しつつあるも、変異株の出現もあり先行き不透明。(化学工業)
窯業・土石製品
出荷量は前年比95%で微減。和歌山市北部の断水の影響を受ける組合員工場は無いが、従業員の一部が被害を受ける。10月4日から飲料水の確保を始め、市内の組合員各社に配布している。(窯業・土石製品製造業)
鉄鋼・金属
売上高は、昨年同月比で-13%である。ベトナムのロックダウン、原材料不足が影響している。(金属素形材製品製造業)
材料仕入のある組合員事業所は、全体的に材料、部品の供給が滞っていて困っている。また、一部材料、部品の供給不足により、製品を完成出来ず、材料、部品と共に在庫が増大している。この状態がいつまで続くかが全く読めず、いつまで踏みとどまれるのか分からない状態が依然として続く。(金属製品製造)
日本製鉄(株)和歌山工場の下請企業は、総じて厳しい状況にある。当組合員の一社が近く廃業する予定である。(複合業種(金属))
その他の製造業
前月比売上は増加(8月は盆休があったため減少していた)(和雑貨製造業)
引き合い低調のまま9月は終了。12月1日、2日に東京レザーフェア開催予定。それ以後の注文に期待。(なめし革・同製品・毛皮製造)
非製造業
卸売業
和歌山県の官庁物件は、自治体によって業績が左右される。民間物件は昨年から見ても市場が厳しい状況。電材業界は国交省・県の物件ありきで市場が左右されると判断するが減少している。また、半導体の相次ぐトラブルで商品供給が困難な商品が出始めて、空調機器・照明器具・制御機器その他あり、納期問題と新商品にも影響が出始めている。その他、新型コロナウイルス感染状況の県内への影響はあると判断いたします。市場回復には時間がかかると思われる。倒産の状況は前年より縮小しているも国の政策にて耐えていると考えられ、倒産は支払いが始まることにより増加すると考えられる。また、廃業する企業もあり、市場機能の低下は抑えきれない。ワクチンの接種が開始されたことにより期待するが、今期は大都市を中心に動きが困難。現在、ウッドショックの影響が遅くとも下期から発生し、住宅市場の木材価格高騰・引き渡し延期等関連する会社は売上が左右され、動向注視。2020年末までに決定した融資のうち、公庫66%・民間56%、据置期間が1年以内、大半が1年以内の返済設定。今春以降に多くの企業が返済開始、大半の企業が返済困難と考えられる。返済猶予も考えられるが状況はどうなるか。(機械器具卸売業)
小売業
米国経済回復への期待や円安基調等により原油輸入価格が徐々に上昇する一方で、一部廉売業者の影響により仕入れ価格上昇分の価格転嫁が進まず、加えてガソリン需要も低迷しており、SS業界の厳しい経営環境が続いている。(燃料小売業)
小売業では不変ですが、業務形態では輸入牛肉価格の高騰により、利益を圧迫している。(食肉小売業)
コロナ感染の第5波が到来し、県内においても感染者が過去最高に増加した月であったが、当町内飲食店・観光関連業者は、終日県外・町外・町内の客で賑わい、売上が昨年同月に比べ、倍増した事業所が数件あったと聞いたが、既存の小売店は不要不急の外出控えにより、売上は横ばいか低下した状況であったように思われる。(複合業種)
商店街
商店街組合の活動が長引くコロナ禍によりやや内向きになってきているように感じます。前向きに変えるのに何が必要なのかさえ考えることができなくなってしまう雰囲気が執行部の中にあります。(和歌山市)
売上は何とか維持しているものの、電気料金、その他の諸経費に苦労する状態で、あまりよくありません。(和歌山市)
サービス業
9月の売上も相変わらず低調に推移しています。しかしながら、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の全面解除や、わかやまリフレッシュプラン2ndの利用自粛の解除、あるいはGOTOトラベルへの再開の期待等により、10月からは観光客、宿泊客が増加し、景況が上向くことを期待しています。(旅館・ホテル)
9月の対前年同月比の宿泊人員は66.6%、総売上高67.8%、1人当り消費単価101.8%、総宿泊料金67.2%、1人当宿泊単価101.0%で、対前々年同月比の宿泊人員は57.7%、総売上高67.8%、1人当消費単価117.6%、総宿泊料金62.3%、1人当宿泊単価108.1%だった。
2021年1月~9月の宿泊人員は416,005人で、前年同期間(2020年1月~9月)と比べると21,040人の増加である。(白浜温泉旅館協同組合)
本県のコロナ感染症の感染者の減少により、ランチ等の料理店は客の増加及び売上が増加している。しかしながら、バー、スナック等の店舗はまだまだ厳しい状況です。(飲食業)
毎年行われていた自動車検査員、整備主任者の法令研修会が、今年度は、コロナウイルス感染拡大防止対策として、初めて自主学習で行う事となった。(自動車整備業)
Web広報の強化で組合員を拡充・増進。日車協連は今年度から、自動車関連業界のみならず広く対外的に日車協連の現状や活動などを発信、アピールするための広報事業を展開している。インターネット、SNSなどで広報・マーケティングを展開。(自動車車体整備業)
建設業
鋼材の価格上昇が止まらず、現在10月末までの価格で先行の値上がりが見通せない模様で、見積が非常事態になっている。(板金・金物工事業)
組合員企業でコロナ陽性者と濃厚接触者が数件有り、長期に渡り現場がストップしました。(一般土木建築工事業)
県工事9月の受注額は前年同月比300%超となっています。7月、8月と前年を下回っており、9月に契約が集中しました。今後の状況は不透明。(一般土木建築工事業)
運輸業
運送業界は荷主の業界動向に業況が左右されがちで立場も弱い中、原価を構成する主要な項目である燃料価格の高騰は業界内一律に影響を受けており、運賃への転嫁が問題である。現在、燃料価格が下落する状況にない。(一般貨物自動車運送業)
原油価格は欧米の景気回復から需要が回復するとの期待感と協調減産で需給は引き締まった状況で高止まりが続くものと思われる。(一般貨物自動車運送業)